1月9日
<ベトナム学生の日>
1950年、サイゴンで起こった反フランス学生運動にちなむ。
1月27日
<パリ和平協定締結の日>
1973年、北ベトナム、南ベトナム、南ベトナム共和臨時革命政府、アメリカの4者がベトナム戦争の政治的解決を目指してパリで締結。
2月3日
<ベトナム共産党設立記念日>
1930年、ホー・チ・ミンによりベトナム共産党が結成された。
2月27日
<医師の日>
ホー・チ・ミンが医師の役割を重視していた事実を踏まえ、1985年に制定された。
3月8日
<国際婦人デー>
制定は1977年、国連による。ベトナムでは近年一大イベント化しており、男性から女性にプレゼントを贈ることが多い。
3月26日
<ホー・チ・ミン共産青年団設立記念日>
同団体は1931年に設立、15?18歳の男女によって構成されている。
4月15日
<1992年憲法採択記念日>
1992年、第八期国会で、すでに始まっていたドイモイ路線に合致した形に修正されたベトナム社会主義共和国憲法(92年憲法)が採択された。
4月30日
<南部解放記念日>
1975年、北ベトナム軍が南ベトナムの首都サイゴンを陥落させ、ベトナム戦争が終結した。これを現在ベトナムでは南部解放と呼び、記念している。
5月1日
<メーデー>
世界的な労働者の祭日だが、ベトナムでは前日の南部解放記念日とつながり、数少ない連休として最近ではレジャーに繰り出す人が多い。
5月5日
<チュオンソン兵士の日>
ベトナム戦争時の南部への補給路、ホーチミン・ルート(別名チュオンソン・ルート)。同ルートに関わった兵士たちをチュオンソン兵士と呼ぶ。現在北部カオバンから南部カマウを結ぶホーチミン道路の整備が進む。
5月7日
<ディエンビエンフー戦勝記念日>
1954年、ベトナム北西部のディエンビエンフーの要塞に立てこもるフランス植民地軍をベトミン軍が降伏させ、第一次インドシナ戦争に終止符が打たれた。
5月15日
<ホー・チ・ミン前衛少年隊設立記念日>
1941年、ベトナム共産党がインドシナ共産青年団に対して『救国児童会』の設立を指導、連絡・偵察などを主任務とする『救国児童会』が発足した。これが『ホー・チ・ミン前衛少年隊』の前身。
5月19日
<ホーチミン主席生誕記念日(1890年?1969年)>
1969年、ベトナム戦争の終結を待たずして、ベトナム民主共和国初代国家主席ホー・チ・ミンは没した。遺体は現在、ハノイのホー・チ・ミン廟に安置されている。
<ベトナム独立同盟設立記念日>
1941年、カオバン省で開かれたインドシナ共産党第八回中央委員会会議で、植民地支配から脱することを目的にした民族戦線、ベトミン(ベトナム独立同盟)が設立された。
6月1日
<国際子供の日>
旧ソ連圏で広く採用された記念日で、ベトナムでは最近遊園地などで子供向けのイベントなど多数催している。
6月21日
<新聞の日>
ホー・チ・ミンが1925年に創刊した「青年週報」は、ベトナムにおける報道事業の嚆矢として記念されている。
6月28日
<家族の日>
2001年制定と比較的新しい。この記念日にあわせ、健全で幸福な家族を表彰するなどのイベントが開催される。
7月2日
<国名決定記念日>
南部解放後の1976年、統一国会の最終日に国名をベトナム社会主義共和国と決定したことにちなむ。
7月27日
<傷病兵・戦没者の日>
ホー・チ・ミンの主導ですでに存在していた「戦傷者支援会」が1947年、傷病兵・戦没者を記念する日を制定した。
8月19日
<8月革命記念日>
インドシナ共産党が指導するベトミンによる全国蜂起、1945年の“8月革命”を記念する。
9月2日
<建国記念日>
1945年、8月革命ののち、ホー・チ・ミンを国家主席とするベトナム民主共和国が成立した。
<ホー・チ・ミン主席逝去の日>
ホー・チ・ミンはベトナム統一を待たずして79歳で没した。遺体は現在ハノイのホー・チ・ミンに安置されている。
9月10日
<祖国戦線設立記念日>
労働総同盟、ホー・チ・ミン共産青年団、退役軍人会などが加盟する団体で1955年に設立。
9月23日
<南部抗戦日>
第二次世界大戦終結後のフランスによる再支配に抵抗してサイゴンを中心とした南部各地で起こった運動を記念する。
10月13日
<ビジネスマンの日>
1945年のこの日、ホー・チ・ミンが実業界に手紙を書き送ったことにちなみ、2004年に念日として制定、毎年「優秀経営者賞」などを選出、表彰。
10月20日
<ベトナム女性連合設立日>
共産党は1930年の創立時から党紀に「男女同権」の方針を盛り込んでおり、これに基づき同年のこの日に女性連合が設立、さらに1946年10月20日に「ベトナム女性連合」が誕生した。
10月21日
<国際反戦デー>
1966年、日本労働組合総評議会(総評)が米国のベトナム軍事介入に反対する政治ストライキを計画し、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけたこと始まる。
10月23日
<海のホーチミン・ルート開通記念日>
ベトナム共産党は北部から南部への物資輸送を任務とする759隊を1961年のこの日に設立。初の輸送船(木造)は1962年10月11日夜、ドーソンから出発した。
11月5日
<チャン・フイ・リエウ(1901?1969)生誕記念日>
チャン・フイ・リエウは1945年夏の8月革命後、情報宣伝相に就任、政府代表としてバオダイ帝の退位式を執行、9月2日、ホー・チ・ミンに国璽を呈上した作家、革命家。
11月7日
<ロシア革命記念日(1917年)>
レーニン率いるボリシェヴィキが1917年のこの日、権力を奪取した。ベトナム共産党はマルクス・レーニン主義の忠実な実行者を自認しており、このためロシア革命も記念される。
11月9日
<ベトナム民主共和国憲法採択記念日>
1946年、ベトナム民主共和国(北ベトナム)憲法が採択された。現在の憲法は1992年に採択されたベトナム社会主義共和国憲法。
11月11日
<チャン・ダン(1921?1949)生誕記念日>
チャン・ダンは抗仏戦争勃発後の1948年、『衛国軍』紙(現在の『人民軍新聞』)の記者となり、翌年12月16日に中国人民解放軍との連絡任務に挺身中死亡した。
11月12日
<ベトナム鉱員記念日>
クアンニン省ホンガイの石炭はフランス領時代から知られ、かつて日本も太平洋戦争前夜、これを理由に“北部仏印進駐”を行った。
<孫文(1866?1925)生誕記念日>
ベトナムでは辛亥革命を起こし、中国革命の父と仰がれる孫文を、革命の先達として事績を詳しく学校教育で教えている。
11月20日
<先生の日>
ベトナムでは「君主・師・父」を尊ぶのが伝統。1982年制定で、この日には、学校でセレモニーが開かれた後、生徒・学生は、先生の家に集まり、花・ポストカードなどを贈る。
11月23日
<ベトナム文化遺産の日>
2005年制定。国内各地の遺産を保存・紹介促進を目指すもの。毎年イベントが開催される。
<南部蜂起記念日>
ベトナム共産党は1940年、11月22サイゴン?チョロンを皮切りに南部蜂起を計画。だが蜂起は失敗、幹部のヴォー・ヴァン・タン、グエン・ティ・ミン・カイらが銃殺された。
<ベトナム赤十字設立記念日>
1945年の8月革命後、『ベトナム赤十字会』が設立。全国抗戦日(1946年12月19日。この日、フランスとの戦端が北部で開かれた)直前の11月23日に『ベトナム赤十字評議会』が正式に設立された。1965年12月15日、『ベトナム赤十字社』に改称。
11月28日
<エンゲルス生誕記念日>
ベトナムではマルクスに並ぶ知名度で、大学生はマルクス・レーニン主義とともにエンゲルスの事績を学ぶ。
<ベトナム林業の日>
1959年、ホー・チ・ミンの発案で『植林の“テト”』が誕生、1995年にヴォー・ヴァン・キエット首相が『ベトナム林業の日』に変更した。
12月6日
<ベトナム退役軍人会の日>
ベトナム人民軍を退いた元軍人たちの退役軍人会を記念する。1989年制定。
12月12日
<タイン・ティン(1911?1988)生誕記念日>
タイン・ティンはベトナム人民軍大将グエン・チー・タインと親交が深く、多くの作品を残した詩人。
12月14日
<ベトナム共産党第4回大会開幕記念日>
1976年、第4回大会がベトナム戦争終結を受けて開催された。同大会では国営経済の導入、重工業優先の路線を決定した。
12月15日
<ベトナム共産党第6回大会開幕記念日>
第6回大会は1986年開催で、ドイモイ(刷新)政策を正式に採用したベトナム現代史の転換点。2006年で20年目を迎えた。
<トー・ゴック・ヴァン(1906?1954)生誕記念日>
ベトナム現代美術史に名を残す画家。1926年からインドシナ美術短期大学に学び、1946年からはベトナム美術大学の初代校長に就いた。1954年6月17日、ディエンビエンフーの戦闘に向かう最中に死亡。
12月19日
<全国抗戦日>
1946年12月、フランスの挑発行為などに対してハータイ省ハドン町で常任中央党会議(議長ホー・チ・ミン)を開催、全国抗戦の決議を採択した。19日夜、ハノイ市内の拠点ランから抗戦が始まった。
12月20日
<南ベトナム解放民族戦線創立記念日>
タイニン省チャウタン県タンラップ村で1960年に創立、弁護士のグエン・フー・トが議長に就任した。南北統一後の1976年、同戦線はベトナム祖国戦線と統合、「ベトナム祖国戦線」と改称された。
12月22日
<ベトナム人民軍設立記念日>
ベトナム人民軍の前身は共産党の指導を受けたベトナム解放軍宣伝隊。1944年12月22日にカオバン省でホー・チ・ミンの決定により発足した。最初の隊員は34名、隊長はヴォー・グエン・ザップ。
12月26日
<ベトナム人口デー>
1961年、12月26日付の決定216号を公布、家族計画化および母子健康保護について規定した。その政策が現在でも引き続き実施されており、ベトナムの人口増加抑制、乳児死亡削減などに貢献している。