バイパス抜けて
市の西に広がるビンチャン県、7区から始まった新道のグエンヴァンリン通りは県内を通過する。快適な舗装路は経済成長の証だ。メコンデルタとホーチミン市内サイゴン港との物流を増強するためにつくられたバイパス的存在だが、湿地帯が周囲に広がりハスの花も見られるのどかさもある。
新興住宅地も
ホーチミン市は、他省と連携して都市開発を行う方針で、ビンチャン県のような郊外は宅地開発の役割を担う。県内では新興富裕層向けにマンションもお目見えしつつある。
田舎も十分
開発と田舎の並存は現代ベトナムを特徴づける風景だが、ビンチャン県も例外ではない。大型トラックが走り回る幹線道路から外れれば、昔ながらの輸送手段である船が、のんびり川に浮く姿を見ることができる。見所はなくても、ベトナムの今を垣間見るには面白い県だ。
ビンチャン県基礎データ
面積 252.69km2
人口 298,623人