原油を輸出、石油類は輸入
ベトナムの原油・天然ガス埋蔵量はASEANで4位、生産量は同3位と資源大国の印象が強い。だが原油を輸出し、ガソリンを含めた石油類は輸入に頼っている。
100%輸入
ガソリン供給に関して、現在ベトナムは100%輸入に依存、このうち4割が生産、6割は個人消費用となっている。
生活の足に直結
ガソリンは、庶民の足バイクと密接に関わるため、価格に対する関心は非常に高い。2006年には国際的な原油価格の変動を受け、数度値上げが実施(その後、値下げもあった)され、国内メディアはその都度、影響を懸念する記事を掲載した。
待たれる石油精製プラント
ベトナム商務省の計画では、2010年には国内石油・ガス需要の80%(約1300万トン)を自給し、ガソリン輸入量を2000年の50%となる400万トンにまで削減する。2008年末の操業開始を見込む中部のズンクアット石油精製プラント、この完成が待たれるところだろう。