ハノイ市にある多くの病院で、水不足により手術ができない状況が生じている。
ハノイ産婦人科病院のグエン・ズイ・アイン院長は9月29日から手術を停止していることを認めた。26日に発生したダー川水道管の破裂による水不足のためで、「今日(30日)午後までにタンクで水を購入したが、限りがあり必要量には足りない」とアイン氏は言う。
19-8病院の外科医レ・ヴァン・チュック氏も、「一般家庭も断水で大変だろうが、こちらはその何倍も大変だ。何とか手術に影響しないよう頑張っている」と言う。
『タインニエン』紙の取材に対し、ハノイ産婦人科病院で出産した娘の世話をしている女性タインさんは、「29日の夜と30日の朝は水が出ませんでした。30日の昼になってようやく少し。暑いのに水もなく、病人の面倒を見にきたこっちが病気になりそうですよ。この1週間私はシャワーを浴びていません。水は少しでも子供や孫のために使わなければなりません。未熟児での出産だったため入院も長くて、何でも節約しなければなりません」と話した。
病院の水が十分でないためタインさんは、娘の身体を拭いたりするのにボトルウォーターを購入している。病院のトイレでは、患者の家族が代わる代わる水をいくらかでも確保しようとする姿が見られ、どのベッドでも大きなボトルを予備に用意していた。
ハノイ水道社によると、同院の水不足は9月26日に発生したダー川水道管の破裂事故によるもので、市建設局レ・ホン・クアン給排水インフラ室長は、「病院の水不足は非常に苦しいもので、できるだけ早く解消されるよう水道会社に要請する」と話したものの、長期的な対策としてはダー川の第2水道管の建設しかなく、これは10月7日に着工予定で、運用開始はその6カ月後になるとしている。