植物保護研究所は、2011年から着手していた、抗ガン作用を持つ希少な生薬原料である「冬虫夏草」の生産に成功したことを発表した。
1,000ドルあまりで種菌を入手、栄養成分や生態、気候、温度、明るさといった要素を中心に栽培技術の研究を進め、発育に合った条件を整えた。
人工的な環境と、蚕のさなぎを使う2つの方法で培養し、「蚕のさなぎなら主体的に調達できますし、食用なので人間に害もありません」と研究チームのメンバーファム・ヴァン・ニャー氏は言う*。
同氏によると、一般にはキロ10億ドン(約5万ドル)もの値段で販売されているが、研究所では、昆虫に寄生させたものをキロ1億?1億2,000万ドン(約5,000?6,000万ドル)、人工的な環境で培養したものを同700万ドン(約350ドル)でしか販売しない。
なお専門家は、巷に出回っている冬虫夏草の70%は偽物と警告しているが、巧妙で真贋を見分けるのは難しいという。
*蚕のさなぎは、炒め物などにして一般的に食される。(リンク先に写真)
http://doisong.vnexpress.net/tin-tuc/noi-tro/nau-nuong/dan-da-nhong-tam-xao-dua-2863735.html