ホーチミン市血液学・輸血病院は5月27日、ベトナムで初めて造血幹細胞移植に成功したことを発表した。
移植を受けたのは、骨髄性白血病を患うドンナイ省に住むカオ・スアン・ヒエップさん(21歳)で、実姉から提供された。
ドナーの幹細胞が受給者のHLA(ヒト白血球型抗原)に完璧に適合しなかったため、末梢血幹細胞を採取し、20日の保存がなされた。その後無菌条件下で幹細胞を解凍し、中心静脈カテーテルにより移植された。
フー・チー・ズン医師によると、移植後の患者の健康状態は安定しており、幹細胞は体内で順調に生着している。
ベトナムでの移植費用は約3億ドン(約1万5,000ドル)でシンガポールの10分の1程度。