フーコックヌクマム(魚醤)協会によると、2009年のヌクマム生産・消費は大きな困難にぶつかった。2008年の地域のヌクマム生産量は1,500万リットルだったが、今年は10月までで790万リットルしか生産できていない。この数量は、市場で出回っているフーコックブランドのヌクマムの10%に過ぎない。
同協会によると、市場には偽造品、模造品、ブランドの盗難が溢れており、これが、フーコック産ヌクマムの名声を失わせる主な原因となっている。加えて持続的な発展に向けた計画や方針には、適当な関心が持たれていない。
多くの企業によると、地元の原料源は枯渇しており、カンボジアから高値で魚を仕入れなければならない。人件費、水道代、光熱費などいずれも上昇している。
現在、フーコック産ヌクマム生産量の80%は「原料」の状態で販売されており、その後中間業者により添加物が加えられ、瓶詰めされている。これにより品質が落ちやすく、フーコックブランドに大きく影響している。地元企業の多くは、瓶詰めまで地元で行うべきとの意見で一致している。コストは上がるが、ブランドを維持できる。
なお2008年10月にキエンザン省人民委員会は、ヌクマムに対するフーコックの地名商標の使用と管理に関する規定を公告している。またフーコックヌクマム協会は2001年6月に、知的財産局で会員87蔵元の商標保護登録を行っている。