ホーチミン市人民委員会によると、市内の車両の増加は極めて著しく、市の交通システムの許容力を超えている。2008年末時点で計400万台あった自動車・バイクの登録は、2009年8月末時点で430万台超(自動車39万1,171台/バイク392万5,310台)に増え、全国の車両数のおよそ5分の1を占めている。市公安当局の統計によると、新規登録は1日平均で自動車100台、バイク1,000台となっている。
毎日、他省市ナンバーのバイクも約100万台、自動車6万台が市内を走行しているほか、自転車100万台、三輪車2万1,000台もある。
これらをあわせると市内を走行する車両総数は640万台。その一方で市内には現在3,583の通りしかなく、総延長は3,768km(路面総面積2,570万m2)、バイク1台が走行する際に占有する面積は6?12m2とされており、市が管理するバイクだけで十分な道路がないことがわかる。
現在の車両の増加から、当局が何らかの抑制策を採らない限り、今後5年で市内のバイクは新たに200万台、自動車は20万台増加する。このような状況では車両の走行はおろか駐車(駐輪)スペースすら足りなくなり、市内の交通環境は一層悪くなると見られている。