ホーチミン市へ入る最も重要な玄関口であるハノイ道路の渋滞が、ドライバーや周辺住民を悩ませている。
多くのドライバーによると渋滞の主な原因は、道幅が狭いこと、急に道幅が狭くなる箇所があること、カットライ港に入るコンテナ車が1日1万2,000?1万3,000台と非常に多いことだ。特に深刻なのはRMK交差点とカットライ交差点で、1週間のうちに渋滞となるのは水曜日から土曜日までの4日間で輸出入の荷物が増える期間だ。
ドライバーのティンさんは、「渋滞は船の入港時間によるが、だいたいはコンテナが市内に入る昼11?12時、夕方4?6時、夜10時以降に集中する。RMK交差点からザックチエック橋までの数十メートルを進むのに1時間以上かかったことも」と話す。ドライバーらによると1便の報酬は10万ドン(約6ドル)で以前は1日に5?6便をこなすことができたが、今はわずか1?2便となり収入は激減したという。
11時近くのハノイ道路のトゥードゥック交差点は、コンテナ車、トラック、バス、乗用車で溢れていた。脇の細い道へ入っていく自動車やバイクも多く、2区ドアンフーチュン通りの住民は、「ハノイ道路が渋滞すると、大小の車がこの道に入ってきて昼も夜も騒音や埃に悩まされている」と話した。
警察は24時間体制で交通整理にあたっている。16年ここで仕事をしている交通警察のチュンさんによると、このような渋滞は過去になく、渋滞は数時間、時には1日中続き、当番の4時間中休めないこともある。
ザックチエック交通警察隊のトゥエンさんは、「20年この仕事をやっているが、渋滞でドライバーが寝てしまう光景を見たのは初めて。車が流れ出したときに、私たちが運転席のドアを叩いて起こして回らなければならない」と話した。