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2009年05月23日

農業振興に、農機発明家の功績

 自主製作のヘリコプターを携えてシンガポール、アメリカから帰国したばかりのチャン・クオック・ハイさんと再会した。

 2007年初め、国防省によりテストされたハイさんのヘリコプターは、航行不可の結論が出された。「悲しかったけど、落ち込みはしなかったよ。ただ当時は資金が底をついて大好きな発明ができなくなってしまってね」と彼は当時を振り返る。

 テスト飛行の後、一部の科学者が彼に農機具の開発を勧めた。このアドバイスを聞かない手はないと思ったものの、ヘリコプター製作で資金を使い切ってしまった彼は途方に暮れた。

 しかし発明再開のチャンスは突然訪れた。アメリカ在住の越僑で芸術家のレ・クアン・ディン氏が、ハイさんと2台のヘリコプターをテーマにした映画『Nguoi nong dan va chiec may bay(農民と飛行機)』を制作、2006年12月にオーストラリアで開催された芸術展に出展したことで、彼は一躍有名人になった。各国の博物館や研究機関が発明について講演してもらおうと、次々に彼を招いた。

 この2年でハイさんと2台のヘリコプターは、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、ベルギー、オーストリア、シンガポールなど各国に渡った。講演料は最も高くて1時間500ドルだったという。

 各国での講演を通して、2008年半ばに彼はニューヨークの博物館にヘリコプター1台を売ることに同意した。その額は、「製作にかかった借金返済と、これからの農機具の発明には十分だったよ」。残ったヘリコプターも改良され、ベルギーの博物館で展示された後オーストリアに移され、買い取りの話も上がったが、彼は頑として応じなかった。

 2008年半ばにはハイさんと息子、科学者たちの試行錯誤の末、ゴムの木の葉を飛ばして集める送風機を開発した。ゴム林の落ち葉は長年、農場の作業員が手作業で掃いていたが、最大でも1人あたり1日0.5ha、人件費も1haで15万ドン(約9ドル)かかっていた。だが機械の発明により、時間、費用ともに大幅に削減された。送風機1台の稼働率は1日25ha、手作業よりきれいに仕上がる。ガソリン代や人件費を差し引いても1日300万ドン(約176ドル)の収入になる。

 送風機とともに肥料を自動撒布する機械も開発された。トラクターに取り付けられた肥料ケースは仕切りで分けられ、3種類の肥料が入れられる。機械が稼働すると、各肥料は設定された割合で配合され、パイプを通って撒布される。稼働率は1日25ha、価格はトラクター込みで1台1億ドン(約5,882ドル)だ。

 次にハイさんが開発したのは「ゴム洗濯機」。採取時にゴム樹脂に混じったゴミや土などを除去する農機具で、1時間に800kgを処理でき、処理後の樹脂の価値は処理前の何倍にもなる。これまでに40台を販売し、現在は製造が注文に追い付かない状態という。

 これらの功績を称えベトナム科学技術連合会は、ゴム栽培のオートメーション化の研究における「ベトナム模範アイデア」の証明書を発行した。

 これまで様々な農機具を発明してきたハイさんだが、今年はゴム林の草道を整備する機械と、タイグエン地域向けにコーヒー豆収穫機を開発する予定だ。「収穫が人手不足で、質が落ちていると聞いているから、この機械があればコーヒーの質は良くなるに違いないよ」とハイさんは自信を持って語った。

(Tuoi Tre Cuoi Tuan)

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