在ベトナム日本大使館は3月4日、天皇陛下がベトナムのハゼに関する論文を寄贈することを発表した。論文はハノイ国家大学自然科学大学に寄贈される。
1976年、天皇陛下が皇太子であった当時の研究のなかで、カントー川の支流でハゼの一種が発見され、これに関する論文が科学誌に掲載された。同じ年、その論文にある標本がハノイ総合大学に寄贈され、現在はハノイ国家大学自然科学大学の展示室に保存・展示されている。標本は日本とベトナムの友好の象徴であるだけでなく、ベトナムの科学分野でも高く評価されている。
2月の皇太子殿下のベトナム訪問を機に、天皇陛下がベトナムにおける科学研究への貢献という願いを込め、上記の論文をベトナムの科学機関に寄贈するよう託された。