画家たけおあきこさんが、ホーチミン市で初の個展「私の好きなベトナム」展を開催した。バオロック、カントー、ナムディン、ニンビンの美しい風景や自然、ハノイやホーチミン市の街の様子が描かれた29点が展示された。
横浜で生まれ育ったたけおさんは幼い頃から絵を描くのが好きで、将来の夢は画家になることだった。しかし美術大学に入れず、夢をあきらめデザインを学んだ。
1996年、観光で訪れたベトナムとその人に魅せられ、それが人生の転機となった。1998年にハノイで結婚、1999年には夫とともにホーチミン市に生活と仕事の場を移した。2003年に日本人画家の永沢氏について書かれた本を読み、以前描いた夢がまた大きくなった。
永沢氏とインターネットで連絡を取り合い、画法を学び、ペンでスケッチした後、水彩で色を入れていく方法を自分のスタイルとした。こうして自分自身を見つけた彼女は、どこに行くにも紙とペンを持っていくようになった。自分の作品に自信が持てるようになり、SketchやVinaBooなど、ベトナムで発行されている日本語情報誌でも紹介してもらえるようになった。
2006年9月にも横浜で個展を開き、ホイアン、ブンタウの海岸地域、ベトナムの田舎の川などを描いた作品を展示した。以来、日本の友人に見てもらえるようブログでも新しい作品を継続的に紹介している。毎日100人以上がブログを訪れ、彼女の絵を見るとベトナムが近く美しく感じられると話してくれるという。ベトナムについてあまり知らなかった人達も、今ではベトナムに旅行に来たいと言っているそうだ。