ホーチミン市の各部局長のスケジュールを見ると、少なくとも毎週5回は会議が入っている。1日平均1回、なかには1日4件もの会議をこなさなければならない日もある。会議が占める時間は、彼らの仕事時間の実に3分の2を占める。
ビンチャイン県のレ・ミン・フエ副人民委員長の毎日は、朝7時に始まる。
7月24日朝6時50分、県人民委員会庁舎にフエ氏がやってきた。スケジュールではこの日、彼には午前2件、午後2件の計4件の会議が入っていた。
机の上に山積みとなっていた書類の一部を処理すると、8時には会議室に下り、道路事業について住民らとの会議に臨んだ。スケジュールで彼が住民から話を聞くことが許された時間は1時間かぎり。9時になり、彼は他の立退き移転地整備事業の進度に関する報告を聞きに行った。
昼食を済ませると、休み時間を惜しんで残っていた書類を片付ける。午後の仕事も会議で始まり、16時には地域で投資プロジェクトを申請するある会社との作業に入った。
フエ氏によると、1日平均で各種書類、公文書40件に署名しなければならない。しかしこの数字に、自身が担当しているおよそ100件の不動産権利証書への署名は含まれていない。
1週間の仕事時間のうち約8割は会議にあてられており、書類を処理する時間は、会議が始まる前の朝か昼休み、そして会議が終わった夜になるという。