4月20?21日、ハノイのベトナム展示見本市センター(バーディン区ザンヴォー通り148番地)で日越春祭りが4年振りに開催されるが、“桜祭り”ではない。
記者会見で日越文化交流協会ヴー・カック・リエン会長は、「桜が調達できず『春祭り』という名称になった。2007?2009年の桜祭りは大成功だったが、輸送は非常に手がかかり、それでも桜は1日しか持たない。ベトナムでは少なくとも3回、大々的に桜の植樹を行っているが失敗に終わっている」と述べた。
今回の春祭りでは、シルク製の桜しか見ることができない。これについてリエン氏は、「シルク製でも日本から持ってくるのは大変なため、本物の桜のような美しい1本を作るのに努力した。展示会場の中心に設置する」と説明している。
桜がない以外にも少なくない困難に直面している。実行委員会によると、毎年日本側から多額の支援を受けていたが、今年は文化スポーツ観光省とベトナム展示見本市センターの支援で成り立っており、日越外交関係樹立40周年にあたる今回のイベントは完全にベトナム側が実施し、大学生ボランティアが主体となっているという。
祭りのメインはよさこいと日本語の歌・ダンスコンテストだ。例年、日本から多くのよさこいチームの参加があったが、今年はハノイ大学、サクラヌイチュック、リートゥオンキエット中学校など10チームにとどまっている。
最も人を集めるのは、料理を中心とする出店だろう。値段が高いというクレームを受け実行委員会は、日本食レストランと交渉することを約束している。寿司、うどん、たこ焼き、焼きそばといった日本料理のほか、フォーや生春巻きなどのベトナム料理も味わえる。折り紙、ペーパークラフト、切り絵も披露されるほか、雛人形やこいのぼりの展示、茶道や囲碁も行われる。