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2008年03月21日

床屋、男達の新たな癒しの場

 髪が伸びていなくても、床屋に頻繁に通う男性が増えている。店に通いたいがために、髪が速く伸びるよう手入れしている人もいるという。床屋の何が彼らをそうさせるのだろうか? なお予めお断りしておくが、記事で触れる床屋はいずれも健全なものである。

 床屋といえば従来は、髪を切り、ヒゲを剃り、耳垢をとるといったサービスしかなかったが、今は耳垢をとったあと、ヒゲをあたり、ニキビを手入れし、フェイスマッサージにアイマッサージ、縮れ毛取りにシャンプー、爪の手入れまでしてくれる。

 ボディマッサージやヤッホイ(カッピング)、カオヨー(オイルをつけて体をこする)で疲れを癒してくれる店もある。このようなサービスを行う店がオープンしたばかりの頃は、入るのを躊躇する人もいたが、綺麗な女の子たちの甘い声に誘われ試してみると、病み付きになってしまう。

 筆者自身も、以前は手足の爪は自分で切るか、妻に時々切ってもらう程度だったが、爪切りサービスを提供する店がオープンしてからというもの……。白状すると、最初に店員から爪の手入れサービスを勧められたとき、男がそんなものするか! と頭を振った。

 しかしある日、店で男が椅子に横たわり、手足を水の入った盥にひたしながら鼾をかき、その左側で女の子が座って指先で優しく爪の手入れをしているのを見て、あまりに気持ちよさそうなので、ついつい「あとで爪の手入れも」と口がすべった。

 そしてその日から、私はすっかりはまってしまった。面白いことに、恐妻家の男たちは店で爪の手入れをしたあと、妻に不用意に爪を見せないようにする。妻がピカピカの爪を見たら、鉄拳を浴びることになるかもしれないからだ。

 調べてみると、現在は路上以外の床屋の100%近くで女性スタッフがおり、殆どが女性で男性理容師は1〜2名だけという店もある。通常床屋は3つ以上の理容台があるが、男性の散髪は時間がかからず1人15分程度で終わるので、男性理容師は1人いれば十分。

 散髪が終わると女の子にバトンタッチ、ヒゲ剃り、耳垢取り、その他サービスを行う。女性店員は殆どが散髪はできず、主に散髪後の工程の担当だ。

 自宅近くのゴーザウ通り(タンフー区)の1km足らずの区間でこのタイプの床屋を数えてみると、なんと20軒もあった。なぜこのような床屋が雨後の筍のように一気に出現し、混み合うようになったのか。

 バータンハイ通り(10区)の床屋V.Hの店主リンさんはこう語る。「今は女の子がいなきゃ競争できません。理容師が男性だけの店もあるけど、それは年配向け」。

 彼女によると、本当に髪が長くなったから床屋に来るという客は1日平均40%程度で、残りは耳垢取り、ヒゲ剃り、にきびの手入れ、洗髪、ヤッホイなどをしに来る。「中毒」の人も少なくなく、3〜4日おきに来店し散髪以外のサービスを受けているという。

 散髪せずにヒゲをあたり、鼻毛の手入れもするのだと、多くの男たちが楽しげに言う。そんな夫を床屋に気持ちよく送り出せるか女友達に聞くと、「好きなものはしょうがない。店に連れて行ってくれたこともあったけど、健全で清潔だし、スタッフも礼儀正しかったので心配はない」とのことだった。

 健全な床屋を愛好する男たちは、ゆったりして、ストレスをやわらげたい一心なのだ。私は仕事で緊張し疲れた週末に行く。冷房の入った部屋でクッションのきいた椅子の上に横たわり、うとうとしながら、綺麗な女の子の柔らかい手で顔にパウダーをつけられ、ヒゲにジェルを塗られると、化粧品の香りがなんともたまらない。

 そして女の子が優雅な手つきでヒゲを剃り、続いてすべすべした手で顔を優しくこすると、男たちは自分が子供になったような気がして、天国に上る。

 床屋はすでに、癒しの場として男性陣に認識されている。ある友人は、グェントゥンヒェン通り(3区)にある床屋で、綺麗な若い女の子にアイマッサージをしてもらい、死ぬほど気持ちよかったと話した。楊枝のような小さな棒の先にステンレスの玉がついている「目掻き」でアイマッサージを受けて、とても気持ちよかったそうだ。

 目薬を差したあと、瞼をひっくり返して目掻きで瞼の裏の肉をこすり、さらに目の角を軽くつつく。くすぐったくてむず痒くて、なんとも言えない感覚だ。5分もして涙が流れ出ると、女の子が蒸したコットンで優しく涙をふき取ってくれるのが本当に気持ちいい。

 「泣くのもストレス解消法の一つ。アイマッサージし、泣いてから家に帰ると気持ちよく、ぐっすり寝られます」とある人が教えてくれた。床屋の洗髪、マッサージ、ヤッホイにはみな独自のサービスがある。ある店では背中を摘むようなマッサージをしているが、摘まれるたびに気持ち良すぎて鳥肌がたつ。

 ほかに男達が熱心に店に通う理由として、女の子達が問題にならない程度に男の目を楽しませる服装をしていることがある。胸を少し露出させたり、ミニスカートやショートパンツをはいて長い脚を見せびらかしたり……。

 多くの男が、長くて白く、細くて美しい脚に、あるいはザボンの花のように白い胸元にすっかりやられ、またやってくる。また女性店員は礼儀正しく節度を持っているが、時々わざと隣の客にぶつかったりする。それもまた、男たちを店にひきつけるサービスだったりするのだ。

(Sai Gon Giai Phong)

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