ラムドン省人民委員会は4月8日、花卉卸売市場建設に関して国際協力機構(JICA)と作業を行なった。両社は大田市場(東京都中央卸売市場)をモデルに卸売市場を建設し、ホーチミン市のビンディエン市場と提携することで一致した。
ホーチミン市が最初の提携先として選ばれたのは、ダラット産花卉の70%を消費しているため。ダラットの花卉卸売市場の建設費は1,640億ドン(約820万ドル)、年間2億本の花卉を販売する。
ホーチミン市の卸売市場が流通拠点となり、小規模な販売組織から注文を受けてから、集積拠点であるダラットの卸売市場に発注する。ダラットの卸売市場は農家から商品を受け取り、ホーチミン市まで輸送する。花卉の代金は約1週間後にダラットの卸売市場に支払われたのち農家に届く。
JICAの担当者は、「花市場の重要な点は、売買代金が農家にも分かるよう公開されること。花市場は、農家が花卉の販売価格を決められない、買い上げ業者に引き渡す際に価格が不透明といった長年の問題を解決するものとなるだろう」と述べている。