12月1日に行われた、運送事業の管理に関する記者会見でグエン・ホン・チュオン交通運輸次官は、配車サービス「ウーバー/Uber」が道路交通法および自動車運送事業に関する政令に反すると述べた。
交通運輸省は情報通信省に対し、ベトナムでのウーバーのアプリの合法性を検査するとともに、合法的な事業形態でなく、利用者の権利を保障しないものであるとして国民に広報するよう要請した。
ほか財務省に、ウーバー利用運賃の支払いや税に関する規定遵守に対する検査と、違反例の処分、公安省に違反の検査強化を求めている。
チャン・バオ・ゴック運送局長は、ハノイやホーチミン市でこのサービスが展開されるようになってから、迅速で割安なサービスを支持する声も一部あったが、管理の立場からこれは不健全な事業形態で、管理・罰則がなければならないと指摘、登録も納税もせず、国と利用者に損害をもたらすリスクのあるものだとした。
■合法化へ検討指示、大臣
一方で、2日に行われた会議でディン・ラー・タン交通運輸大臣は、世論の大きな関心を集めているウーバーについて、通常のタクシーより割安で国民が利益を得られるもので、世界の多くの国で導入されており、ベトナムでも展開する必要があると述べた。
大臣は、関連機関は、高効率で質の高い交通運輸の発展を促進するため、法規に則った活動ができるよう、研究、条件を整え、規定を補充する必要があり、制度・政策を簡素化し、管理できないなら禁止するという考えは捨てねばならないとした。