カンターワールドパネル社がアジア各国で実施した日用消費財(FMCG)の購入に関する最新調査によると、ベトナムにおけるFMCGの成長率は近隣国より高く、困難な経済情勢でも成長を維持している。
直近12カ月(2012年9月末時点)のベトナムのFMCG消費額は前年同期比15.6%増、第1四半期、第2四半期と比べ数%伸びている。
一方ASEAN各国は10%に届かず、タイは9%、マレーシアは5.1%、フィリピンは4.2%。特にフィリピン、マレーシア、中国、韓国は第3四半期に減少した。
ベトナムでは一部品目の成長率が高く、清涼飲料は前年同期比14.3%増で、第1四半期(10.9%)、第2四半期(11.5%)の成長率を上回った。エネルギー飲料、栄養ドリンク(Milo、Ovaltine)、豆乳の成長率は順に41%、37%、37%。液体洗剤、ボディソープ、芳香剤といったパーソナルケア・ホームケア用品や、食器用洗剤、シャンプーなど必需品の利用率も伸びている。
現在、FMCGの60%は雑貨店や専門店で購入されている。ただ、これら伝統型小売のシェアは縮小しており、年間成長率は16%にとどまる。ハイパーマーケット、スーパー、コンビニエンスストアは、コンビニを中心とした新店舗の拡大により、成長率は年24%を維持している。