市場調査会社Mancom社が、家庭用品、食品・飲料、ファッション・美容の3分野について11月10日までの統計データを分析した結果、消費者がより賢明になっていることが明らかになった。
消費者7万人以上を対象にしたところ、上記3分野の商品を選ぶ際には品質、価格、デザイン、ブランドが重要な要素となっている。なかでも最も重視されているのが品質で42%、次がブランドの25%、それに価格の20%、デザインの13%が続く。品質と価格の比率が大きく離れていることから、消費者が品質の高い商品への支出にためらいがないことがわかる。
各分野でも、品質とブランドが最も重要なものであると言える。これらはそれぞれ食品・飲料で44%と24%、家庭用品で42%と24%となっている。一方ファッション・美容では価格は12%と品質の40%、ブランドの28%に大きく離されている。
家庭用品では主に多国籍企業の商品が選ばれているが、食品・飲料ではベトナム製品が選ばれている。ファッション・美容では、馴染みのあるブランドがトップ10入りしている。市場成長段階において広告費用は限られているなか、これらの分野のブランドは国際的な名声や品質、適切な物流網、口コミで消費者を攻略している。