5月21日に発表された、Nielsenがハノイとホーチミン市で行った市場調査結果から、消費者がより節約していることが明らかになった。同社の顧客ソリューション責任者のVaughan Ryan氏によると2009年第1四半期の消費財の伸び率は4.9%増で、2008年年間の伸び率が4%であったことから、消費の状況は幾分好転したと言える。
消費財のなかで生産量、販売量ともに強く伸びたのが飲料で、フルーツ濃縮ジュース、ボトル詰飲料水やエネルギー飲料は前年同期と比べ消費量で16?30%、売上高で29?46%上昇した。一方ボトル詰のお茶は消費量で188%増、売上高で219%増となっている。MiloやOvaltineといったミルク飲料、栄養飲料は消費量でそれぞれ4%と7%しか伸びていないが、売上高では20%と32%伸びている。
経済危機の影響を各国が受けるなかで、ベトナムは購買力に大きな影響を受けていない。消費者の57%は現在使用しているものより高級な製品を購入している。しかしながら、容量の大きなものを購入することに替えて、51%はより容量の小さなものを購入している。また23%がより安い商品に移っており、36%はキャンペーン時にしか多く買わないとしている。このことは、多くの家庭で節約を重視していることの現われと言える。
またホーチミン市とハノイ市における乳児から8歳までの子供を持つ保護者300名を対象にした調査によると、83%がミルク・ヨーグルトの購入をテレビ広告を見て決定しており、医師からの情報を参考にしている割合は2%に過ぎなかった。
最近では保護者がミルク・飲用ヨーグルトを購入する際の唯一の決定者ではなく、34%の保護者が、「子供と自分が購入決定者」と回答している。注目すべきは8歳以下の子供の23%がミルクや飲用ヨーグルトを購入するために、自分でお金を払っていることである。